荻窪の家

空に開く2階の中庭の家

 古い住宅地にある敷地は全面道路が狭く、周囲も2階建て3階建ての住宅に隙間無く囲まれていて、開放感のある空間を得るためにリビングを2階に配することにしました。
 一方で、建て主からは、リビングは音楽や読書を楽しむ整った場所、ダイニングは家事や仕事に気兼ねなく使える場所として、はっきりと性格を分けて使いたいというご希望があり、それがヒントとなって、リビングとダイニングを隔てながらつなぐ場所として、中庭のように囲まれたテラスが計画されました。テラスは通風や採光に役立つだけでなく、屋内と連続して使えることで、面積以上の広がり感を内部空間に与えてくれます。
 また、さらなる広がりを求めて、ダイニングの上に屋上を設けました。屋上は眺望を楽しむことの他に、植物を育てたり、物干し場として活用されますが、リビングからテラスを介して視線の通じていることと、屋内階段が直接伸びていくことで、吹き抜けのように空に向かった立体的な空間の広がりを作り出しています。

撮影:冨田治

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