田園の暮らしを楽しむ家
上田駅から千曲川を渡った田園地帯にこの住宅はあります。
敷地から四方に山々が望める伸びやかな環境の中でも、特に西に向かって開けた景観がすばらしく、日々の生活の中で、山の向こうに沈む夕日が望めるように計画しました。
西側の景色に向かって開いたリビングを中心に、1階にキッチンと主寝室、浴室を配したのに対して、2階は寝室2部屋として1階の比率を大きくしたことで、余裕のある周辺環境と相まって、30坪という床面積ながら平面的な伸びやかさを感じられる空間となっています。
冬には外気温が-10度を下回るような気候のもと、安定した室内環境を得るために、床下に温風を送り込んで基礎コンクリートに蓄熱する設計となっています。
撮影:冨田治